ひーらぐ日記

自然をこよなく愛する写真家?趣味や興味や楽しかったことだけ書く。

2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧

考察しながら読む少女終末旅行「25電車/26波長/27捕獲/28文化/29破壊」

電車 扉絵を見ると、時計とそれを動かす歯車が描かれている。チトが乗っているのは電車であろうか。ユーリが持っているのは大きな懐中時計に見える。空を魚とともに人工衛星が飛んでいる。 プラットホームに立つ二人の後ろには、路線図?のようなものがある…

考察しながら読む少女終末旅行「22技術/23水槽/24生命」

三巻の後半である。1-2巻のパターンからすると、新たな登場人物が出てくるのだが、人ではなく自律機械という話をするロボットが出てくる。 基盤層と連絡塔からなる都市の施設を維持管理する建設機械だ。自我はないが、共感能力により人と円滑にコミュニケー…

考察しながら読む少女終末旅行「17迷路/18調理/19記憶/20月光/21螺旋」

ここから3巻である。意識しているのか不明だが、21の螺旋で半分(後に加筆して増えるが連載時は)である。 生きるというのは同じ場所をぐるぐる回るような感じだが、少しずつ移動している、という主題らしい。 螺旋の次の技術で、再び「暗いー」から始まるのも…

考察しながら読む少女終末旅行「14故障/15技術/16離陸」

二巻の後半である。飛行機をつくるイシイが登場する。二人目にして、最後の人間のゲストだ。 もっと多くゲストを出した方が、話を作りやすいし、説明もしやすいはず。ネタを考えるのも楽だろうに、頑なにでてこない。 人類が滅亡するにあたって、上に向かっ…

考察しながら読む少女終末旅行「09写真/10寺院/11住居」

ここから2巻になる。2巻の巻末には、これまでの道のりの図があり、都市の概念が分かるようになっている。 おじいさんの家を戦火に追われて出発→冬の廃管置き場を西へ→坂→連絡塔を上へ→それなりの期間→暗くて巨大排気ファンのある都市基盤殻層→地上(屋上)部→…

考察しながら読む少女終末旅行「06遭遇/07都市/街灯」

カナザワが登場する。カナザワは地図を作りながら旅をしている。彼の持ち物はゴーグルとカメラ、二つのカバンとタバコである。 このカバンのひとつは、かつて一緒に旅をしていた女性のものだと、あとでもらったカメラのデータから推測されている。 この回は…

考察しながら読む少女終末旅行「03風呂/04日記/05洗濯」

短編をリメイクしたものらしい。ユーリの詩人キャラは他の話ではあまりない。おバカ、食いしん坊、迷言、真理キャラである。 悲壮感はないが、行き倒れ寸前である。雪だるまの鼻は銃弾だ。 第七十二地上発電所は、核融合発電所らしい。地上施設の下に巨大な…

考察しながら読む少女終末旅行「02戦争」

ユーリの銃は38式歩兵銃、戦車はソ連のT46、爆撃機はロシアのツポレフ95らしい。いずれも文明崩壊後の後期文明で復元された兵器のようだ。 季節は冬で、雪が降っている。01話でも雪が積もっている。二人がおじいさんの場所から出発するときに「冬の配管置き…

考察しながら読む少女終末旅行「01星空」

パイプだらけの工場のような場所を進む二人の少女。黒髪の方がチトで金髪の方がユーリ。二人が乗っている車両はケッテンクラートというドイツ車で、文明崩壊後の世界で復元された模造品。 舞台は西暦3230年。二人は子供の頃に暮らしていた「おじいさん」がい…

少女終末旅行の世界の疑問点と考察

「なぜ階層都市がつくられたか」 41吹雪で、「昔の人はなんでこんな大きな都市を作ろうとした」というセリフがあります。都市の成り立ちについては、いくつかヒントがあります。 ・何かから身を守るため(41のセリフ) ・戦争から身を守るためではない(41のセ…