ひーらぐ日記

自然をこよなく愛する写真家?趣味や興味や楽しかったことだけ書く。

考察しながら読む少女終末旅行「38爆発/39忘却/40故郷」

チトとユーリは戦争しかない世界で生きていたようだ。食料は生産施設で作られるし、それを守るだけが市民の役目だったのではないだろうか。

第6基幹塔は、巨大な円柱である。内部には最上階の手前まで続く大型エレベーターがあり、管理AIが塔を管理している。基幹塔は1〜5の他6までしかないようだ。私はそもそも何も覚えないので忘れることもないのです。かつて似たようなセリフがあった。

爆薬は最後の自爆用に取っておくというのが通説だが、ここではそのように見えない。ライフルスコープは普段チトが使っていたものか。光の塔を爆破したことによって明かりが消え、塔本来の機能が回復する。これまで塔の中に入ったのは、螺旋の連絡塔だけで、その他のときも内部には入っていない。入れないようにしたのは管理AIらしい。

管理AIの役割は人と機械の仲立ちらしい。それも、人間の命令を機械に伝えるだけでなく、恐らく進化した自律機械と人間の交渉をしていたようだ。人と会うのが久しぶりとは、どのくらいなのだろう。他の5本の姉妹と言うからにはやはり6本の塔があったのだろう。連絡が途絶えたのは電磁波爆弾の影響だろう。

管理AIはこれから死ぬことができるのでウキウキである。自己を消滅させる権限を与えられていないらしい。もう全て終わりにしたい、無限の記憶と喪失、悲しさや嫌な記憶が積み重なって忘れられなければ死にたくなる、ということは忘れることは生きることそのものだ。忘れては困ることは記憶でなく記録しておけばいい、しばしAIや人工知能が登場する物語では、人格を形成する記憶以外を消去して文書としての記録だけ残すことで若返りを果たすことがある。このAIはそういうスキルが搭載されていなかったようだ。

私は失敗作の神様でした、と言うことはやはり寺院の神はこのAIなのだろうか。確かにステータスや髪型は似ているが、顔はあまり似ていない。神の目はむしろチトやエリンギに似ている。

ステータスが何を意味するのか全く分からない。なんとなく太陽系と人工大陸や軌道エレベーターに見える。

続いて幼少期のチトとユーリが出てくる。二人が育った街のようだ。両親はおらず、おじいさんに育てられている。恐らく全くの他人であろう。ユーリは小さいころからコントロールがいいようだ。チトの攻撃は直接である。食料は配給制らしい。本がたくさんあるのはおじいさんの仕事らしい。ユーリが針金で作っているのは魚か?

次のページからはチトの頬の赤みがなくなる。旅をしているときとほぼ同じ年頃だ。ユーリとの身長差もある。大人たちは来たる戦闘に向けて緊張している。おじいさんは二人を逃し、上に向かえと言う。廃管置き場はきっと道に迷いやすいのだろう。人間は忘れる生き物だが…というのはおじいさんが本を集めていた理由でもあるだろう。本の中には、繰り返し起こる戦争のことについて書いてあるものもあっただろう。

アニメではこの夢はユーリが原潜の中で見たことになっている。生きるのに記憶はジャマだけど、全部忘れるのは寂しい、懐かしいのは嫌じゃない。ではどうすればいいのかは書いていない。ユーリは食べ物とチトのことについては良く覚えている。つまり自分の好きなものについては覚えていていいのだろう。