少女終末旅行の世界の疑問点と考察
「なぜ階層都市がつくられたか」
41吹雪で、「昔の人はなんでこんな大きな都市を作ろうとした」というセリフがあります。都市の成り立ちについては、いくつかヒントがあります。
・何かから身を守るため(41のセリフ)
・戦争から身を守るためではない(41のセリフ)
・つくりかけの場所がある
・上の層ほど近代的になる(設定資料)
・自立型の建設機械が基盤型都市を作っている(34怪我)
・古代人によって作られた都市は基盤と連絡塔から成り、基盤殻層の内部では、自立機械がインフラの管理、増築、補修を行なっている(設定資料)
・連絡塔の周りは文明崩壊後の人口密集地で住宅(07都市)
・古代人によって作られた階層型都市に現代人(?)の祖先か住み着いた(07都市)
・団地型住居は古代人が作り現代人も利用した(設定資料)
・高床式住居が見られる(12住居)
・水が干上がった水路がある(12住居の設定資料)
・古代人によって作られた原子力潜水艦が基盤の上にのっている(30過去)
・パイプがたくさんあり、中が通路になっているパイプがある(17迷路)
・巨大な換気扇がある(01星空)
・古代人が作った都市には巨大な排水機構がある(05洗濯)
…「水」に深い関わりがありそうですね。都市は水の中にあったのかもしれません。
「文明崩壊後の世界で人工知能やぬこが神とされていたのはなぜか」
寺院や墓場にあった石像は、32仲間で登場するエリンギ(ぬこの成体)や第6基幹塔の人工知能と似ています。いくつかの点をまとめてみます。
・人工知能は機械と人間の仲立ちをしていた
・人工知能は失敗作の神様と言った
・ぬこは機械を操作(電源供給)することができる
・エリンギは自律機械と同じく電波で会話する
・エリンギは人間の言葉を理解するが発声器官はない
・エリンギは生きている人は食べない
・エリンギは火薬や核物質などを分解して安定化する
・エリンギは最上階に干渉する権限を与えられていない
・エリンギは都市間を飛んで移動する
・エリンギの変形前の姿は石像に似ている
・小型17番乙種の進化して自己増殖する機械がその後どうなったのかわからない
・アニメの01星空で、縄でしばられた石像がでてくる
…もしかしたら、古代文明が滅ぶときに現代人の祖先を救ったのは人工知能だったのかもしれません。そのときも機械と折衝したのでしょうか。ぬこに似た石像は、進化した機械の姿だったのかもしれません。しかしその後、関係は悪化したようです。
「移住計画を中止したのはなぜか」
42宇宙で、ロケットの施設の中の資料からは絶滅直前の古代人が太陽系外に移住しようとしていて、その計画が中止になったことがわかります。なぜでしょうか。
・04ロケットが発車直前の状態で残されている
・方舟計画中止に伴う計?画とは
・火?星基地通信途絶と予想と中止とは
・44喪失にあった巨大なギアは何に使われていたのか
・最終話の廃墟に軌道エレベーターや、らせん階段の上に点線があり月につながっている図がある
…ロケットがまだ残ってたことから、移住をあきらめたのではなく、他に移住する先が見つかったのではないでしょうか。
「河童とカメラの文字のなぞ」
現代人の文字は、連絡塔や給油施設、寺院の説明書きなど、ほとんどひらがなで書かれていました。日記もひらがなです。例外が河童の本とカメラで、現代人文字風の漢字が使われています。
・寺院や墓の建築技術は高い。
・カメラの技術は古代文明のものなのにピントは手動
・図書館に読める本がある
・古代文明崩壊の原因は隣国との戦争
・戦争の原因は食糧の奪い合い
…古代文明が崩壊したのち、生き残りが作った文明がある程度発展し、再び崩壊した世界が現在なのでしょうか。
文明崩壊プロセスの仮説を以下のようにまとめてみました。
1.海水面の上昇による都市の水没と利用可能資源の減少
2.食糧難による隣国との戦争
3.文明崩壊と地球滅亡
4.方舟計画の中止および人工知能とエリンギ(進化した自律機械)による人類救出
5.人工大地における人類と機械文明の共存
6.海水面の低下と地球の環境回復
7.人類地球帰還計画の実施
8.人工知能や機械文明との決別
9.食糧難による内戦
10.第二次文明崩壊と地球滅亡