ひーらぐ日記

自然をこよなく愛する写真家?趣味や興味や楽しかったことだけ書く。

考察しながら読む少女終末旅行「03風呂/04日記/05洗濯」

短編をリメイクしたものらしい。ユーリの詩人キャラは他の話ではあまりない。おバカ、食いしん坊、迷言、真理キャラである。

悲壮感はないが、行き倒れ寸前である。雪だるまの鼻は銃弾だ。

第七十二地上発電所は、核融合発電所らしい。地上施設の下に巨大なドームがあるそうだ。文明崩壊前の古代文明の遺産のようだが、外のパイプは後付けにも見える。

このような文明崩壊前の施設は、後期文明で改修されて利用されていることがあるようなので、この施設もそうなのではないだろうか。

アニメによると、おじいさんの家を出てから風呂は4回目だそうだ。すると出発してから半年も、あるいは一ヶ月も経っていないのかもしれない。

死後の世界があったかい、ごくらくは死後の世界というのは、後々、寺院の話につながる。

 

倉庫と呼ばれる建物で休む二人。ランタンにも066とケッテンクラートと同じ番号が書いてあるのは部隊番号だろうか。

この回では、日記を通じて記録の大切さを学ぶことができる。

記憶と記録の違いについては、後々おじいさんの話や人工知能の話にもからんでくる。記憶なんて…のセリフもテーマ的に重要らしい。

戦争の原因は食糧や資源の不足だけではない。

戦争-争いが起こるのは、悲惨な記憶が薄れたから記録を残しておくのは大事。一方で、戦争-争いが、起こるのは酷いことされた記憶がなくならないからで、それには忘れるのが大事。

そんなことが言いたいようだ。

「記憶なんて生きるジャマ」「絶望と仲良くなったんだよ」はユーリの迷言であるとともに作品のテーマの基調となっているように見える。

芥川龍之介の「河童」は未来にもあるようだ。漢字が進化した文字で書かれていて、文明崩壊後の第二次文明発展期に作られた本のようだ。

第一次文明によって基盤と連絡塔が作られ、崩壊後生き残った人間が同じ場所で第二次文明を作ったのか、よそから来た人間が作ったのか明示されていない。

ユーリはアホだが、チトも相当酷い。火のついた本で叩くし、顔を潰すし、バカクズゴミだし。ゴミと言われたのは根に持っているらしく、あとで別のセリフで出てくる。

ユーリはチトに何をされても、滅多に怒らない。頭が空っぽでお腹がいっぱいなら人間は幸せということが言いたいようだ。

 

魚が出てくる。アニメの声によると、オスらしい。自律機械に飼われていたのがメスのようだ。

雪が溶けて春になったようだ。雪解け水はアニメでは初めから満水だが、原作では管から出た水が溜まったように見える。

大昔の都市の排水施設が云々のセリフがあるが、他に説明はない。都市が温暖化で水没していたときの排水機構のなごり(一定以上水が溜まると排水する)なのではないかと勝手に思っている。

海について話をしている。ずっと下の方にあると言っている。最終話にその一部がでてくる。舞台が日本なら、2000mも登ればどこでも海が見えると思うのだが、ここは日本ではないのだろうか。

魚には胸ビレも背びれも腹ビレもあぶらビレもない。食べるためだけに品種改良されすぎた魚のようだ。

この世界では、人以外の生物は生きていないらしい。人と、食糧に利用されるために生産されていた生物いがいは、古代文明の時代にすでに絶滅したようだ。