ひーらぐ日記

自然をこよなく愛する写真家?趣味や興味や楽しかったことだけ書く。

2019-12-01から1ヶ月間の記事一覧

少女終末旅行の分析1 最後の希望

1巻から6巻まで、読みながら考察したことで読み飛ばしたり、気がつかなかった点をまとめることができた。続いて分析をしてみたいと思う。 物語の全体構成は、ループ式となっている。つまり始まりがあって終わりがあるタイプや、長い時間の一部を切り取ったタ…

考察しながら読む少女終末旅行「45睡眠/46沈黙/47終末」

最終話である。扉絵は手を繋いで螺旋階段を登る二人である。車を失った二人は本当に死にかけている。アイスバーンの坂を登っているので、まだ外壁のようだ。銃を投げ捨てるユーリ。置いてくのが可愛そうだかららしい。ユーリにとっての相棒だったのだろう。…

考察しながら読む少女終末旅行「41吹雪/42宇宙/43図書/44喪失」

いよいよ最終巻である。ゲストは登場せず、チトのモノローグで終わる。二人の旅はこれまで、なんの目的もなく、流されて進んできた。 旅を出発したのは、おじいさんに逃げるように言われたからだ。上を目指すのもそう。おじいさんが二人を逃したのは、戦闘で…

考察しながら読む少女終末旅行「38爆発/39忘却/40故郷」

チトとユーリは戦争しかない世界で生きていたようだ。食料は生産施設で作られるし、それを守るだけが市民の役目だったのではないだろうか。 第6基幹塔は、巨大な円柱である。内部には最上階の手前まで続く大型エレベーターがあり、管理AIが塔を管理している…

考察しながら読む少女終末旅行「33水路/34怪我/35美術/36衣服/37煙草」

4巻でエリンギが登場して、物語の中核となる秘密が明らかになるのかと思えばそうでもなかった。BLAME!との類似性を指摘する論もあるが、巨大構造物だけでなく古典的ハードSFとして考察の余地を残して物語が進む点も似ている。要素としても、都市を作る建設者…

考察しながら読む少女終末旅行「30過去/31接続/32仲間」

4巻の後半に入る。4巻におけるゲストは、エリンギと呼ばれる知的生命体だ。エリンギが生物由来なのか機械由来なのかは不明だが、3巻で「機械も生命のようなもの」としているのはある種の伏線とも考えられる。 給油施設は1巻のものとあまり変わらない。ぬこが…