ひーらぐ日記

自然をこよなく愛する写真家?趣味や興味や楽しかったことだけ書く。

少女終末旅行 その後の考察

※いろいろな人の考察を読んで、ラスト後の行方を考えました。

 

ゆ「ちーちゃん、起きてたの?」

ち「うん、ちょっと考えてたんだ。」

ゆ「何を?」

ち「この世界の成り立ち?」

ゆ「なり…なにそれ?」

ち「この世界がどうやって出来たかってことだよ」

ゆ「…そんなのどうでもよくない?」

ち「他にすることないし」

ゆ「それもそうか」

 

ち「途中で勝手に動く機械がいたよね」

ゆ「いたいた」

ち「都市の基盤や柱は、あいつらが作ったものじゃない?」

ゆ「古代人じゃなくて?」

ち「古代人があいつらに作らせたって意味だよ。」

ゆ「あー」

ち「それから戦争があって、人が減っていって、文明も消えていったのかなぁ。武器も古い方が強そうだったし」

ゆ「残ってた武器も、ぬこが食べちゃったし、ね」

ち「あれは多分、この世界を浄化してるんだと思う」

ゆ「浄化?」

ち「きっと武器のない、安全な世界を作ってるんだよ」

ゆ「それで、どうするの?」

ち「え?」

ゆ「何のためにそんなことするかってこと」

ち「何のためってそりゃあ…」

ゆ「…」

ち「ちょっと待って。なんか大事なことに気付きそうな気がする」

ゆ「わたしもそんな気がするよ!」

ち「浄化する目的としたら、地球が再び生命の営みを始めたときの邪魔にならないようにするためか」

ゆ「そっか、地球は復活するんだね!」

ち「ずいぶんと先だろうけどな」

ゆ「それまで待つのは無理そうだねー。お腹すくし」

 

ち「…理由は想像できたけど…じゃあ誰がぬこをこの世界に送ってきたんだ?」

ゆ「うーん、ぬこはうちゅーじんなんじゃないかな」

ち「なにそれ」

ゆ「他の星からきたひと!」

ち「それはないだろ。それにあれは有機体に見えるけど、機械だよ。電波で通信したりするし」

ゆ「機械かー。それじゃ、あの自分で動く機械より、ずっと進化したやつだな」

ち「え?」

ゆ「だって、魚のとこにいた機械より、ぬこが機械なら進化してそうじゃない」

ち「…。ゆー!」

ゆ「それに気づいたわたしってえらい?」

ち「もっと…上があるかも」

ゆ「え?」

 

ゆ「上には何にもないよ」

ち「ここまで、上に来るほど高い文明や技術があった」

ゆ「ふんふん」

ち「だとしたら、ぬこたちは、今いるここより高い場所から来たってことじゃん」

ゆ「おー、なるほど」

ち「そこにいる人たちが、ぬこを下に送ってきたんだ」

ゆ「でもどこにあるの?」

ち「…登るところを間違えたのかなぁ」

ゆ「でもあの透明なやつは、ここが最上階だって言ってたよ」

ち「うーん」

 

ゆ「…ねぇ。この黒い石の模様、あの透明なやつが消えるときにもあったよね」

ち「うん。もっと他にたくさん模様があったけど」

ゆ「もっと広いってこと?」

ち「広い?」

ゆ「これって、太陽系ってやつじゃないの?」

ち「え…」

ゆ「違うのか?」

ち「…マジか」

ゆ「ちーちゃん?」

ち「違わないとしたら…あの人工知能の頭の上にあったのが太陽で、丸いのが惑星…たくさんある曲線の壁みたいなのが…」

ゆ「上の階層?」

ち「じゃあロケットのとこにあった太陽系は古い模式図で、ロケットは上の階層の存在を知らなくて作ったのか」

ゆ「ロケットが途中までしか行けないのは、上の階層にぶつかったからだったりして」

ち「…」

ゆ「冗談だよー」

ち「…本当にそうかも」

ゆ「マジか」

ち「04のロケットがあったのは…」

ゆ「そもそもロケットなどいらないことに気づいたのでした」

 

ち「マジかよ。本当にこれで辻褄が合いそうだ」

ゆ「じゃあ、ちーちゃん、この黒い石も、どっか触れば光るんじゃない?」

ち「マジか?」

ゆ「他にすることもないし」

ち「そ、そうだな」

ゆ「ドキドキするね」

ち「フ、そうだね」