ひーらぐ日記

自然をこよなく愛する写真家?趣味や興味や楽しかったことだけ書く。

発達障害と不登校5「理性のコントロールと思考のトンネルの脱出法」

感情が暴走するのと同じように、理性も暴走することがある。ひとつはアスペルガーもしくは擬似アスペルガー症候群とでも呼べる状態で、ひとつの感情とひとつの理性に固執し、こだわり、柔軟な考えができなくなってしまう状態である。重症な恋愛や、快楽猟奇犯などがこれに当たる。もうひとつは、感情が完全に欠如した状態で、サイコパスなどがこれに当たる。

これに対処するには、いろいろな感情を持つことだ。ひとつの理性にはひとつの感情が対応している。多様な感情を持つことは、多様な理性を湧き起こすことになり、多角的な思考につながる。そのためには、矛盾を恐れない。物事に白黒つけようとしない、心構えが必要だ。「頭を柔らかくしろ」ということだ。

しかしそうしているうちに、悩んでいる時間が増え、ちっとも解決しないようになってくる。思考が過多になると、結論が出せなくなる。これが思考のトンネルだ。そうしているうちに、神経性胃腸炎や慢性頭痛になってしまう。

 

「悩みは解決しない」

ここではっきりと伝えておきたいが、悩みというものは解決しない。我々はただ「選択」するだけである。思考は選択の余地を増やすだけで、結果は行動しないと現れない。誰でも、物事の全てを正確に把握しているわけではない。つまり思考には限界があるのだ。実際に行動を起こして、前に一歩進まなければ、次の一手が読めない。

つまり理性は、行動によってコントロールできるのだ。理性的に行動しても、それが感情的に許せない場合もあるだろう。逆に感情的に行動しても、理性がそれを許さない場合もある。そうした中で、我々ができるのは、理性と感情がともに妥協できるいくつかの行動を選択することである。

 

「失敗に学ぶ」

そして失敗を恐れないことだ。失敗したときに、もっと考えればよかったとか思わない。そのときは、それが限界だったのだ。しかし失敗には学ぶことができる。むしろ失敗を多くすることによって、感情や理性を抑制することができるようになる。

 

いよいよここまで来て、不登校の問題に取り組むことができる。まずは、不登校の原因となっている反抗期について述べたい。というのも、反抗期というのは実は擬似アスペルガー症候群になっている親の問題でもあると考えているからである。