ひーらぐ日記

自然をこよなく愛する写真家?趣味や興味や楽しかったことだけ書く。

発達障害と不登校3「発達障害を自力で治す方法」

おっといきなり怪しげな民間療法に突入したかと思わないで欲しい。発達障害は、原因不明で治療法はないのだ。脳機能や神経機能の不全が原因というのも、推測にすぎない。だが投薬や訓練によって、ある程度症状が緩和できる。

 

発達障害を自力で治す究極の方法は、「誰かに支援を求める」ということだ。実際「自分は発達障害ではないか」と思う多くの人が、それを認めなかったり、隠したりしている。またそのうちの多くが擬似発達障害と呼ばれる脳機能不全を伴わない後天的なものである。そして症状が軽いうちに支援を受けなかったがために、重い精神障害に陥ったりする。

しかし、「なんかうまくいかないな」ぐらいに感じている人に、いきなり精神科に行けというのはかなりハードルが高い。また精神科におけるカウンセリングも、話を聞いたり投薬に頼るだけという不十分なものが多いのも実情だ。

 

思考不全を起こしているときに、実に簡単な対処法というのもある。それは思考を他人に委ねることだ。つまり宗教にハマることである。思考を他人に委ね、思考停止してしまえば、思考不全で悩むことはない。自分で考えるのを放棄してしまうのだ。ただそれは、人間性の放棄とも言えるので好ましいとは思えない。また宗教側にとっても原理主義がはびこる原因となるので好ましくはないはずだ。ちなみに私は、宗教にハマることと、信仰心を持つことは、全く別だと考えている。

 

繰り返しになるが、発達障害と擬似発達障害は別物である。しかし緩和法は同じような手法だ。「感情を抑制し、理性を働かせ、多角的な思考を行う」こと。実はこれを念仏のように唱えているだけである程度の効果がある。

 

スターウォーズには「ヨーダ」という小さな緑色の友達が出てくるが、この師匠が言うには「怒り」は「恐怖」につながり「恐怖」は「憎しみ」につながると言っている。しかし800年間も弟子を育てたわりに、それに対処するために「忍耐」しか言えないのはいささか寂しい。日本語にはこの点、感情を抑制する言葉がいくつもあり「水に流す」とか「くよくよしない」「根に持たない」「頭を冷やす」「固執しない」「肩の力を抜く」「我にかえる」「正気を取り戻す」「気を確かに」「落ち着く」「冷静になる」など、優れた作用をもたらしている。

しかしヨーダは優れたことも言っている。それは感情が、使えば使うほど強化され、暴走しやすくなるということだ。次章では、感情を抑制、あるいはコントロールする方法について述べる。