ハクメイとミコチの感想と考察〜第8話囲炉裏と博打
【ネタバレ】漫画の内容が含まれています
第8話は、ハクメイとミコチという漫画の中で少し変わっている。
それまでの話でハクメイのイメージは、
天真爛漫で明るい外見
ひとあたりの良さ
元気で腹ペコキャラ
好奇心旺盛
普段は怠け者で仕事と遊びは熱心
というような陽の要素を詰め込んだものだ。
ところが今回の話は、ハクメイが博打の借金を、博打でイカサマをして返すという話なのだ。イメージが合うか、最初は戸惑うだろう。
【ストーリー】
雪の降る日、家に帰れなくなったハクメイとミコチは、呑戸屋という飯屋&賭場に身を寄せる。博打の負けをツケているハクメイはタダ働きさせられるが、新たな博打をふっかけ、イカサマで買って解放される。
【雪】
大雪のように見えるが、身長9cmなので実際は東京の大雪レベルだろう。
【大小】
博打について詳しくないが、大小は3つのサイコロを使って出目に賭けるらしい。掛け方は大か小、ゾロ目、合計数、ひとつ目、ふたつ目。漫画でサイコロが四つなのはこの世界の特殊性か?アニメでは三つで、倍率も普通ルールになっている。
【だご汁】
だんご汁。熊本県ではだご汁と呼ぶようだ。小麦粉のだんごが入った豚汁。すいとんのようなもの?ハクメイがイカサマで箸をねっぱしてたのはこの小麦粉のだんごであろう。
【イカサマ】
ハクメイが自分の箸を出してチェックさせるのは、その間にイカサマを仕込むため。アニメではその間、だご汁からなにかつまんでるのがはっきり見て分かる。
【感想】
仲の良い百合カップルのほのぼのとした日常を描いてきた?それまでの話とは雰囲気が違う。
建物や風景が和風。
雪、遭難という非日常。
博打という生活感からの乖離。
主人公がイカサマで勝つ無正義感。
なんとなく狐につままれたような話だ。昔話でも読んだような非現実感がある。まるで登場人物が全く別の人物で考えられた短編を、ハクメイとミコチが演じてるようだ。
ハクメイがイカサマで得た勝利を、換金しないで飯に変えてるのは多少の良心か?最後に箸をつくろうと枝を集めてるのは、同じゲームをするためで、ミコチがあきれてるのは、イカサマもいい加減にしなさい、とのことか。
【アニメ】
呑戸屋のシナトとミマリは重要キャラなのに、アニメ放送では出場しない。代わりにOVAに収録されている。現金を賭けて博打というのが放送的にまずい?
二人が登場するジャムと祭の回がアニメでは放送できていない。最終回と期待してたので残念である。